外壁塗装の見積書の確認ポイント
外壁塗装を行おうとした際に外壁塗装工事業者選定を兼ねて見積もりの依頼をしますが、見積書は何社に依頼すれば良いのか? と疑問に思う方も多いと思います。この点について正解はありませんが、少なくても2~3社には依頼することをおすすめします。
その際は、手当たり次第に外壁塗装業者に見積もりを依頼するのではなく、あらかじめ外壁塗装工事を依頼しようと思っている外壁塗装業者に依頼することをおすすめします。評判がいい業者や知人からの紹介、優良業者を紹介してもらえるサービスを利用することも有効です。
見積書で確認するべき項目
みなさんは外壁塗装工事の見積書の正しい読み解き方をご存知でしょうか?
外壁塗装工事は、外壁塗装工事を始める前の準備(足場や養生)、塗料を塗る前の下準備も含め細かい工程があります。見積書の内容を見て、作業工程をまとめて一式と記載されていたり、塗装の塗る回数(2回塗りや3回塗り)も記載が無い見積書には注意が必要です。
もちろん見積もり金額の比較も大切ですが、見積書をきちんと読み解く力が施主には求められます。この記事では、外壁塗装業者から出された見積書で最低限確認するべきポイントをご紹介します。
仮設工事
外壁塗装業者の中には、足場代無料サービスとしていることもありますが、現実的に足場代が無料になることはありません。足場は外部で2m以上の高い場所での作業を行う際に設置することが定められていますし、足場費用、運搬設置費用も発生しますので、無料ということは考えられず、万が一、足場代を無料とするなら他の項目で水増しされている可能性が高いということになります。
足場について、ビゲ足場(クサビ緊結式足場)、単管足場を使用することになると思いますが、料金はビケ足場の方が低いでしょう。しかし、ビゲ足場は最高10m以上を超える高さの住宅には使用できないため2階建てであっても高さが10mを超える場合や3階建て以上の場合は枠組足場を使用することになるでしょう。
下記の表の他に高圧洗浄(屋根や外壁の汚れを洗い流す作業)も必要になります。
足場 | 安全で確実な外壁塗装工事を行うために設置 |
---|---|
飛散防止ネット | 外壁塗料や高圧洗浄時の水滴や汚れが近隣に飛散するのを防止 |
外壁塗装工事
外壁塗装の見積書で一番高い料金の項目になるのが外壁塗料です。
塗料の種類、塗料のグレード、耐久年数、塗る回数、面積などしっかり確認することをおすすめします。
下地調整・処理 | 劣化下部分を補修する |
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下塗り | 外壁塗料の密着を高める |
塗料単価 | 2回塗りか3回塗りかも併せて確認すると良い |
屋根塗装工事
外壁塗装工事を行う際、屋根の塗装も同時期に行うケースも多いでしょう。その場合の確認項目は、外壁塗装工事同様に塗料についての確認が重要視されます。
縁切りにはスクレーパーやカッターを使う従来の方法とタスペーサー工法の2種類がありますので、どちらの工法なのかも確認
してみてください。
下地調整 | 屋根、雨押え部分の釘打ち・錆止め |
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下塗り | 塗料の密着を高める |
塗料単価 | 2回塗りか3回塗りかも併せて確認すると良い |
縁切り | 屋根の隙間に塗料が入り込むのを防止する |
この他にも、シーリング工事や住宅によっては細かな付帯部の塗装を行うことになるので、付帯部についても含まれているかどうかポイントになります。
値引き交渉は慎重に
外壁塗装の見積書に記載されている100万円以上の金額を目の前にすると、少し安くならないかと期待をして値引き交渉を試みる方も多いでしょう。
外壁塗装の料金は塗料などの材料費や人件費などが半分以上を占め、そこからさらに外壁塗装業者の会社運営費用などを考えると値引き可能な範囲というのは見積金額から10%が限界と言われています。
無理な値引きの末、塗料を薄めたり、3度塗りとメーカーで指定している塗料にも関わらず人件費を削るために2度塗りにしてしまうなど、外壁塗装の手抜き工事に繋がりかねないので注意が必要です。外壁塗装工事を行っても、手抜き工事で数年しかもたず外壁工事をやり直すことになっては本末転倒です。
また、飛び込みで来た外壁塗装業者の今なら50万円値引きします! などの甘い誘惑も危険ですのでご注意ください。
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