外壁塗装の契約書の注意ポイント

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外壁塗装工事を行う際に事前に見積書を取りますが、残念なことに正式な契約書を交わさないまま外壁塗装工事を行ってしまう悪質な外壁塗装業者も存在します。

外壁に深刻な亀裂が入っていて、「このままでは外壁が崩壊してしまう」、「今なら安値で修繕できる」など、家主の不安を煽り言葉巧みに外壁塗装工事を取り付け、あっと言う間に外壁塗装工事を開始してしまうケースや、「見積書を依頼しただけなのに勝手に敷地内に足場を組まれてしまった」、「外壁塗装工事完了後の請求金額が見積書と大きく違っていた」など、危険なワン・ツー契約を未然に防ぎ、トラブル防止や万が一の場合のためにクーリングオフ制度を利用できるようにするためにも契約書は必ず取り交わしましょう

外壁塗装で重要な書類

外壁塗装工事を行う際は、見積書、工事請負契約書と呼ばれる契約書の他にも、契約内容を具体的に記した請負契約約款、見積書を基に外壁塗装工事の詳細について記載された請負代金内訳書、外壁塗装工事完了後に費用を家主に請求する請求書、外壁塗装業者が行った工事についての保証内容の保証書などがあり、どれも重要な書類になっています。

簡単に言ってしまえば、どのような工事を、費用はいくらで期間はいつからいつまでで行うかといった具体的な内容が取り決めされたものになります。

最終見積書を確認する3つのポイント

工事請負契約書を結ぶ前に、必ず最終見積書を出してもらい説明を受けるようにしてください。一番最初にどの外壁塗装業者に依頼するかの外壁塗装業者選定の意味も込めて出してもらった見積もりは大まかな算出になっています。また、どの外壁塗装塗料を選ぶかによっても大きく見積費用は変動します。

項目ごとに分けられているか

悪徳外壁塗装業者に多いのが、見積書の記載方法が項目ごとに分かれておらず「一式」と省略されています。例えば、「外壁塗装一式」といった記載です。優良な外壁塗装業者であれば材料費、工程に必要な費用、人件費など、詳細に分けて金額が記載されています。

外壁塗料の種類と量

外壁塗装で使用する外壁塗料のメーカー、商品名、使用する缶の数量の記載があるか必ず確認しましょう。他の外壁塗装工事の際に余った使い残りを使用されたり、後から外壁塗料料金を追加請求されないためにも外壁塗装業者には事前に明らかにしてもらう必要があります。

塗装面積の表示について

塗装をする外壁や屋根の面積についても、外壁塗装一式・屋根塗装一式ではなく、㎡単位で算出してもらいましょう。

工事請負契約書に記載されている項目

最終見積書に納得し外壁塗装工事を依頼すると決めた場合、必ず工事請負契約書を交わしましょう。「知り合いから紹介してもらった外壁塗装業者で、信用しているから工事請負契約書は不要だ」という考えの方もいますが、口約束では忘れてしまう場合や、ちょっとした認識の違いでトラブルに発展する可能性もあるので、良い関係を構築するためにも工事請負契約書は必ず必要になります。

下記にまとめたものが工事請負契約書に記載されている基本の項目になります。

工事名所 ○○様邸 外壁塗装工事
工事場所 自宅の所在住所
工事期間 外壁塗装工事を行う開始日と完工予定日
請負金額 外壁塗装工事を請け負う最終金額
支払い方法 前金で一部と完工時に残金全額を支払うことが多い
保証内容 外壁塗装・屋根塗装面積/保証期間
両者の署名・印 外壁塗装業者及び担当者名と印

請負契約約款も併せて確認しよう

工事請負契約書を結ぶ際に請負契約約款について説明があるでしょう。請負契約約款とは万が一取り決めた工事請負契約書の内容に問題が起きた際にどうするのかといったことが記されています。

外壁塗装工事完工後の塗装内容や不具合の保証、第三者への損害が発生してしまった場合の損害賠償、一括請負一括委任の禁止についてなどです。外壁塗装業者からの説明を受け不明な点があれば必ず確認し、不明点や問題点は必ずクリアにしましょう。

クーリングオフ制度を知れば安心

外壁塗装工事を依頼した業者が悪徳業者だった場合、クーリングオフについて記載された書類を受け取ってから8日以内の場合、請負契約を契約解除することが出来ます。

優良な外壁塗装業者であれば、クーリングオフ制度についてもしっかり説明してくれることでしょう。

まとめ

以上が外壁塗装工事を依頼する際の契約書に関する主な注意ポイントです。大切な家族、家、財産を守るためにも、慎重に確認を重ねて契約書をしっかり取り交わしましょう。契約内容や見積書の説明を面倒臭がったり、曖昧な言葉で誤魔化そうとする業者は、例えサービスや価格が良く見えても、敬遠したほうが安全かと思います。