我が家に最適な外壁塗装の色の選び方

公開日 : 2020年1月8日

この記事は約 3 分で読むことができます。

外壁塗装を行う際に、外壁の色について迷われる方も多いようです。
好きな色で塗装をしたいと思うのはもちろんですが、近隣住宅の外壁塗装の色、街並みに溶け込める色かどうかも重要なポイントになりますし、家の形や屋根の色との組合せでも印象が変わるので広い視野で外壁塗装の色を選ぶ必要性があります。

外壁塗装で外壁の色をがらりと変えれば、まるで新築のような真新しい気持ちになるので外壁塗装の色選びは楽しみですが、外壁塗装をすると10年前後はその塗装の色のままです。そこで、外壁塗装で失敗しない色の選び方のポイントをご紹介したいと思います。

景観形成のガイドラインの確認

外壁塗装の塗料を考える際、一番最初にすることは、居住地域の景観形成の目標、ガイドラインの確認です。住宅を購入する際には、購入後の外壁塗装時の景観形成まで考えている方は意外と少ないです。

景観形成といえば、歴史ある建造物の多い京都が真っ先に頭に浮かぶと思いますが、実は景観を重要と考え、東京都大田区や新宿区なども地域や町内で一定の景観形成のルールや目標を掲げている地域も多いのです。

景観形成ガイドラインの例としては、

・色彩は緑と調和した落ち着いたものとし、特に彩度の高いものは避ける
・建築物の形態、意匠、色彩は周辺の建築物と調和したものとなるようにする
・建築物が周囲に圧迫感を与えないよう、形態、色彩の文節化などの工夫をする

言い換えると地域の特性を損なわない、地域や近隣に溶け込む色を選ぶようにということです。

どの地域も外壁塗装の色は暖色系の低彩度色を基本に選び、派手すぎる奇抜な色や暗すぎる色を避け、ある程度の足並みを揃えましょうということです。

好みの色、近隣の住宅、街並みに溶け込みやすい色と言われてもなかなかイメージが付きにくいのでインターネットを活用することもひとつの手です。

インターネットでさまざまな住宅の外壁塗装例を写真画像で見ると想像しやすいと思います。色の組合せ、住宅の形によって塗装面の割合が違うので雰囲気の違い、近年の流行の傾向なども分かりやすく参考になるため、インターネットを活用してなんとなくのイメージを膨らませてから、理想の色選びに進むと良いと思います。

また、色選びの際は塗料の特徴も確認し、汚れが付着しにくく、汚れが目立たない塗料を選ぶとなお良いでしょう。

色見本は日本塗料工業会が作成した色見本があります。

実にさまざまな色の色見本が揃っているので、好みの色を見つけやすいというメリットはあります。しかし、それは外壁塗装に向いている色に限られておらず、色あせ、劣化という面から見ても外壁塗装に適さない色もあり、色見本だけで外壁塗装の色を選ぶのは難しいのであまりおすすめはしません。

塗料メーカーが作成する塗料のカタログや色見本の方が外壁に適しているかどうかも分かりやすいのでおすすめです。外壁塗装業者に依頼すれば用意してもらえるので、ぜひご活用ください。

日本塗料工業会が作成した色見本、塗料メーカー作成の色見本の両方に言える注意点です。色（塗料）の見え方は、光源によって異なり、室内であれば、蛍光灯(電球色、昼白色、昼光色)によっても見え方がまったく異なり、もちろん太陽光の下で見た場合も異なります。

外壁塗装は、外に施すので室内で見た色見本だけで判断せず、必ず外に出て太陽の下で確認することをおすすめします。また、色の明度、彩度、色相ですが塗装する面積によっても変化します。

色見本は小さいサイズですので濃く見えますが、実際に外壁塗装となると大きな面を塗装するので、色見本より明るく、鮮やかに見えることが多いでしょう。

希望の色が見つかったら、希望の色で大きいサイズの色見本(A4サイズ以上)を外壁塗装業者に作成依頼しましょう。優良な外壁塗装業者であれば無料で用意してくれます。

また、塗料の艶あり、艶なしでも印象が変わります。インターネットの写真画像は参考になりますが、艶ありを希望の方は艶感までインターネットで感じることは難しいので、可能であれば実際に艶のある塗料で外壁塗装をしている住宅を直接見ることをおすすめします。

外壁塗装の色、塗料が決まったら、外壁塗装業者に試し塗りを依頼しましょう。
実際、外壁に塗ってみるとイメージと違うケースもありますので試し塗りは欠かせません。

艶ありを希望の方は、尚更、試し塗りが必要になります。艶ありタイプの塗料は、塗る際に色むらが出やすく職人の腕が悪いと満足のいく結果にならないので、試し塗りの際に職人の腕を判断するのも良いでしょう。

外壁塗装と色選びの大まかな流れとポイントをご紹介しましたが、やはり大切なのは近隣の住宅や街並みに溶け込め、個性や好みが活きる色だということです。

隙間時間にインターネットで外壁塗装の写真画像を検索したり、天気の良い日にはご家族で家の近くを散策し街並みを見て回ってはいかがでしょうか。