外壁塗装には欠かせない高圧洗浄

最終更新日 : 2019年7月8日

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外壁塗装工事を行う際、塗装の前に高圧洗浄機を使って建物全体の外壁や屋根の汚れ、コケ、カビ等を落とす作業を行います。外壁塗装業者の中には、この高圧洗浄を行わない業者もいるようですが、高圧洗浄を行う外壁塗装業者を選ぶことをおすすめします。

どうしてかと言うと、外壁に汚れが付着していると、塗装を行う際に塗料の密着が悪いからです。外壁と塗料の密着が悪いと、せっかく外壁塗装を行っても剥れやすくなってしまうのです。

高圧洗浄の見積書と料金

外壁塗装の見積もりの中に高圧洗浄という項目があれば高圧洗浄を行うことを意味していますが、高圧洗浄費用一式という記載の見積書であればその外壁塗装業者は慎重に確認したほうがいいかもしれません。1㎡での見積書を提示する外壁塗装業者が親切丁寧で安心です。

外壁塗装を行う際の高圧洗浄は1㎡あたり100円～300円が相場のようですのでご参考ください。外壁塗装業者の中には高圧洗浄の費用は無料、サービスしますと言う業者にも注意が必要です。

高圧洗浄に使用する洗浄機はガソリンエンジンを搭載していて、高圧洗浄機の値段は安いものでも100万円以上しますので、そんな高価な機械を使用するのに無料になるとは考えにくいのです。無料の場合は、どこか別の項目で補填している可能性もあります。

高圧洗浄の手順

外壁塗装工事が決まり足場を組んだ後に、外壁や屋根の高圧洗浄を行います。溜めた水を吸い上げ、毎分約15リットルの水で一気に汚れやコケ、カビ等を落とすので、水しぶきが飛ぶのを防ぐために飛散防止ネットも欠かせません。洗浄中は大きな音がしますが1日弱で終わる作業になるので、近隣の方へは事前に高圧洗浄を行うことを伝えておくことをおすすめします。

外壁塗装業者によっては、近隣の方への事前報告、挨拶を積極的に行ってくれる業者もいます。そのような業者であれば心強いですね。

高圧洗浄後はしっかり乾燥させることが大切で、きちんと乾いていない状態で下地塗りを行ってしまうと、塗料が膨張し剥れやすくなったり劣化しやすくなってしまいますので高圧洗浄後の乾燥は2日程度見ておくと良いでしょう。（季節や天候によって要確認）

強力な高圧洗浄ですが、長年こびりついた頑固な汚れなど高圧洗浄で落ちないものに関しては、酸性の薬品などを使用し手作業で落とすケースもあります。

高圧洗浄ができないケース

外壁塗装前に高圧洗浄が必要とお伝えしましたが、高圧洗浄ができないケースもあります。

強い水圧をかけるので、外壁がそれに耐えられないとなりません。例えば外壁に大きな亀裂や割れが入っていたり、下地が著しく傷んでいる場合に高圧洗浄を行うと、高圧洗浄が凶器となり更にダメージを与えてしまうことになりかねません。その場合、高圧洗浄ではなくシーリングで下地を整え汚れ部分は、ケレンで研磨を行うことが多いでしょう。

高圧洗浄時の注意点

高圧洗浄時の注意点を挙げておきます。高圧洗浄時には冒頭でもお伝えしたように大きな音が出ます。住宅地の場合、静音タイプの高圧洗浄機が使われることもありますが、通常タイプの高圧洗浄機は耳を覆いたくなるほど大きな音になりますので、なるべく静音高圧洗浄機を使用してもらえる様に外壁塗装業者に伝えておくことをすすめます。

騒音と同様に注意をするべきなのが水漏れです。まれに隙間から家の中に水が浸入してしまうことがあります。原因は、高圧洗浄機をかける際は、部分ごとに水圧を変えるのですが、家の補修歴や状態を把握していない業者が高圧洗浄を行うと、水圧を誤り水漏れが起きてしまうのです。

万が一の水漏れ等に備えて、外壁塗装業者が請負業者賠償責任保険に加入しているか事前に確認しておきましょう。また、当たり前のことですが高圧洗浄中は窓を開けることはもちろん洗濯物を屋外に干すことはできません。

見逃しがちですが、外壁塗装工事が始まると高圧洗浄時だけではなく、窓の開放、洗濯物の外干しもできなくなるので、空気清浄機やエアコン、乾燥機などをうまく活用できるようにし、工事中も少しでも快適に生活できるように準備しましょう。